「法律家」としての行政書士

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当事務所のホームページにも、行政書士は「街の法律家」と記載しております。
法律を取扱う者として、その点については特に疑問はございません。
しかしながら、少し抽象的な表現では?という御意見もあるかと思います。

法律家というと、まずは「弁護士」さんをイメージされるのではないでしょうか?
もちろん、それは正解です。
弁護士さんはあらゆる法律相談を受任することが可能です。

ただ、実際に弁護士さんに相談をするような出来事が人生のうちに何回あるでしょうか。
逆に言うと、大きな訴訟に発展するトラブルに巻き込まれることがそうそう身近にあるのか・・・。

少なくとも私は、これまでの35年間で個人的に訴訟をしたことはございません。
ちなみに調停は経験がございますが、それも一般的には稀な経験かと考えます。

一方で、ちょっとしたトラブル(=これって法的にはどうなの?)という事案はオン・オフ問わず身近にありますよね。

そんな時、皆様は誰に相談をされますか?

私は、しばしば某オークションサイトに洋服等を出品いたしますが、顔の見えないネット上のお取り引きになるため、当然、ちょっとしたトラブルが生じることがあります。

そして、相手方(=落札者)からよく言われるセリフの代名詞が、「出るとこ出てもいいんですよ!」です。

「出るとこ」とは、もちろん裁判所を指しているのだと思いますが、「出てもいい」という覚悟と知識・経験を本当にお持ちかどうかは、かなり疑わしい部分です。

そのような小さな事案ごとに弁護士さんへ相談していては、費用等を考えると結果的に大損してしまいます。
相手にしてもらえるかどうかもわかりません。

では、いよいよ「行政書士」の出番かというと、そうでもありません・・・。
行政書士は、「紛争性」のある案件については法律事務を扱うことはできないからです。

上述したような少額な争いの場合、簡易裁判所が管轄となりますので、私であれば「(法務大臣の認定を受けた)司法書士」さんに相談するでしょう。
※紛争の目的の価額が140万円を超えない場合に限ります。

最近では、某大手事務所を中心に「過払い金の請求」でCMでもお馴染みですね(^ ^)

??行政書士はいつ登場するの??

キーワードは「予防法務」です。

予防法務については、ネット上でも長々と書かれているので、ここでは割愛いたしますが、要は将来の紛争を未然に防ぐために、予め確実な手立てを打っておくということです。

訴訟が大好きといったアメリカ的な発想の方でもなければ、大抵はトラブルを回避したいものではないでしょうか?

そのためには何をすれば良いのか?

前置きが長くなりましたが、そこでようやく「行政書士」が登場いたします。

行政書士は、その名のとおり「書士」であり、法的な文書作成のプロであります。

例として、「契約書」であればトラブルが発生しないような不備のない文書を作成すべきであり、仮に訴訟へ発展したとしても、勝訴できるような準備を講じておけば良いのではないでしょうか。
相続に係る「遺産分割協議書」についても同様です。

まだ紛争が発生していない段階で、きちんとした合意形成が書面でなされていれば、トラブルが生じるケースも少なく、安心して生活することが可能です。
何か法的な効果を伴う行為をされる際に、事前に行政書士を頼っていただければ、その一助となることができます。

「街の法律家」とはそのような意味合いであると、私は理解しています。

端的に申し上げると、紛争は「弁護士」又は「司法書士」、紛争は「行政書士」といった感じでしょうか。

いずれにしても、行政書士は官公署への専門的な書類の提出だけを行っているわけではございません。

「業際問題」が厳しく問われる世界ですのでこの辺で終了しますが、行政書士も法律家としてお役に立てる場合が多々あります。
 
 是非、御活用くださいませm(_ _)m